MMO開発は、エンタープライズシステムを作るのと同じ感覚で行わなければならないと言われています。長い期間、稼働させることが前提としてあるので、MMOの開発には通常のパッケージゲームの制作とは異なる考えや技術が求められることになります。
またオープンソースでも、単にユーザー同士をつなげる下層レベルのものは数多くありますが、ゲームやチャットなど上層レベルのコンテンツに関わる部分はほとんどありません。勿論、商用のミドルウェアであれば上層レベルのコンテンツもサポートしていますが、それなりにコストが掛かるので研究用としてはリスクが大きいと言えます。しかし、Three Rings社が公開しているフレームワークには、クライアント更新のためのアップデートシステムも含め、下層から上層まである程度のレベルは一通り揃っており、単純に彼らと同じコンテンツを作ろうと思えば、そのまま作れてしまうのではないかと思えるくらいです。
また、一般的にオープンソースにはツメが甘いところが多く、商用ではそのまま使用することができないケースが多いものですが、Three Rings社が公開しているコードは既に6年間300万人が遊んでいるという実績があり、信頼性も高いと言えます。
ただその一方で、これらはあくまでThree Rings社が提供しているゲームで使用されている物なので、それ以外の物を作ろうとすると制限が多いのが欠点です。また、オープンソースにはなっていますが、コミュニティベースの運営がなされているわけではありません.。そのため今後Three Rings社がサポートを続けていくかに関しては見えない部分があります。その点においては、大企業が販売している商用ミドルウェアと比較すると不安がありますが、初期段階の研究用として使用する分には非常に便利と言えるでしょう。 |